時を超えた傑作曲
2013年 07月 25日
昨年だけでも、2枚のアルバム(『Walkin'』『欲望』)を出しており、その前作から8ヶ月というペースでのリリースは、とてもover45のバンドとは思えない精力さっぷりです。
今回のアルバムは、1曲目がthe HIATUSの細美武士を迎えてのヴォーカル曲。曲数は全8曲と少なめ。前作『欲望』が、スカパラのなかでもかなり勢い系のアルバムだったこともあって、1曲目はともかく、全体的にはやや落ち着いた内容という印象でした。
ところで、実は今回はDVD付きバージョンも発売されているのですが、これが昨年の代々木第二体育館でのLIVEの内容をほぼまるごと収録、という無茶苦茶太っ腹な内容(全23曲中17曲収録)。
このLIVEは、昨年WOWOWでその一部が放送されていたのを見たのですが、オープニングの「Return Of Supercharger」でのリズム隊登場→ホーンセクション登場という演出に始まり、続く「ルパン三世 '78」「MONSTER ROCK」という3連発。また、アンコールでのEGO-WRAPPIN'本人+スカパラという、なんとも豪華な「くちばしにチェリー」など、かなり度胆を抜かれたLIVEでした。
で、その放送ではオンエアされなかったのですが、このDVDの5曲目に収録されているのが、「クールなスパイでぶっとばせ」。
これが、まあカッコ良すぎる(^^)。
この曲は、もともとはフリッパーズ・ギターの曲なんですね。
オリジナルの方は、LIVEで演奏されたものよりテンポがやや遅いこともあって、もう少しクール(?)な感じ。
その当時からこの曲は知ってはいましたが、実はフリッパーズ・ギター自体は、個人的にはあまり好きではありませんでした。
音楽好きではあったものの、「お洒落」とか「カッコいい」とかとは全く無縁な学生生活を送っていた(^^)ということもあり、妹が聴いているのを横目に「何、軟派なもの聴いているんだ…」と、遠目な感じで見ていた記憶があります(一方でORIGINAL LOVEは好きだったのですが)。
ただ、この曲だけは、最初聞いたときにガツンと来ました。当時、自分なりに編集したカセットテープ(懐かしい)に入れていたように思います。
同じフリッパーズ・ギターでも、LIVEバージョンだと、スカパラのメンバーが入っていることもあって、オリジナルよりかなりソリッドな仕上がりになっていますが、いずれにせよ発表されたのは20年以上も前の曲(2ndの「カメラトーク」に収録)。
俗にいう「スタンダードな曲」ではないものの、こうしたロック・ポップス系のキラリと光る曲が、何年経っても演奏され続けるのはうれしいですし、また、他の曲でも「これは!」という名曲が、他のアーティスト達も含めて、いろいろなところで演奏され続けるシーンを、また目にしたいと思います。