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はねトび終了に想う。

先日、Webニュースなどで報道された「はねるのトびら」の終了。

「11年半の歴史に幕」と書かれているのを見ると、「そんなに長いことやっていたんだ」という感が。
開始当初は、半ば応援の気持ちも込めて見ていたのが懐かしい。
ゴールデンに移ってから(2005年~)は、その時間に家にいないこともあってほとんど見る機会がなかったが、視聴率ランキングなどを見ると、結構15%前後の視聴率をキープしていて、「意外と見てる人がいるんだな」と思っていた。
それが番組の面白さによるものなのか、「ほぼ100円ショップ」に出てくるゲスト目当てで見られていたのかはわからないが、ゴールデンに移って7年というのは、長く続いたと言える数字とも言えるし、「番組にもうひとパワーあれば…」と感じる数字でもある。

前述のところで、「応援の気持ちも込めて…」と書いたが、「はねるのトびら」が始まって何が嬉しかったかというと、ドランクドラゴンがレギュラー番組を持ったことだった。

最初にドランクドラゴンを見たのは、「はねる…」の数年前。まだオンエアバトルも始まる前、NHKで単発でやっていた深夜のネタ披露番組でだったが、「面白さオーラゼロ」という見かけの印象を覆すネタの面白さ(そのときやっていたのは「校長先生のお話」)に、ちょっとした衝撃を受けた。
ただ当時は、ネタ番組など、NHKの深夜番組でたまに単発でやる程度だった時代。どこからどう見てもアンチビジュアル系だった2人が売れる可能性はほぼゼロだろうなとも思った。

それが、どのあたりがプロデューサーの目に止まったのかはわからないが、フジテレビの週一コント番組へのレギュラー出演という大抜擢。吉本所属でもないし、深夜番組で多少なりとも求められるアイドル性も皆無な2人が選ばれたことは、ちょっとした奇跡だったし、「ぜひこのチャンスを生かしてほしい」と思わずにはいられなかった(特に塚地に対して)。

一方、これまた選ばれたのが意外だったのが北陽。
当時は「オンエアバトル」でぐらいしか見たことがなかったが、プロっぽさは低い(^^)ものの、ともすると素人っぽいボケ(とツッコミ)が、それはそれでいい味を出していた印象。
ネタを出来る女性コンビ自体が少なかったこともあり、さらなる腕磨きは必要だとしても、稀少な存在だとは思っていた。そして、こちらも、所属は吉本でもナベプロでもなく、当時はそれほど存在感があるとはいえなかった人力舎。
選ばれたことが、かなりレアケースということもあり、「これを機会に爆発してほしい」という思いがあった(爆発という点では、ある意味一番爆発したのは「虻トロニック」だった?)。
ちょっと話はそれるが、今までで一番北陽の良さを出した番組はやはり「金持ちA様×貧乏B様」。その後、こうした北陽の使い方をしてくれる番組がないのは、ちょっと残念。

「はねる」の話に戻ると、番組当初、ドランクと北陽以外の芸人は、キングコングのネタをちょっと見たことがあるぐらいで、ロバート、インパルスに関してはほとんど知らなかった。

深夜時代はかなりしっかりコントをやっていたが、意外と難解なコントも多く、回を重ねて見ていくうちに徐々に面白くなってくるという感じだった。アドリブ力が試される「ポセイドン物語」なども、最初のうちは、塚地と板倉が目立つぐらいで、かなり試行錯誤の状態だったように思う。
それでも、段々と面白さの濃さが増していき、単発時代・レギュラー休止時代も経ながら、2004年にはついに11時台の放送に。

当時、フジテレビでは「はねる」以外にも、いくつか深夜の30分バラエティ番組があった。「はねる」のすぐ前に放送していたのが「感じるジャッカル」(中川家、ホームチーム、シャカ、堀越のり etc)。
綾部(現:ピース)を初めて見たのは、これも「はねる」と同じぐらいにやっていた「トーキョープラズマボーイズ」(他に品川庄司らが出演)。
また、5年前にやっていた「コンバット」も、うまく行けば、さらなる時間帯アップを狙っていた番組だったかもしれない。

ただ、そうした番組のなかで、11時台、さらには11時前の放送に繰り上がれる番組はほんのひと握りで、多くの番組は深夜番組のまま終わっていった。
ゴールデンタイムまで行った番組は「めちゃイケ」と「はねる」ぐらいしかなく、そうした意味では、「はねる」は大成功した番組と言えるかもしれない。

一方で、ゴールデンに行った割には、各出演者の他のバラエティ番組での露出が少ないという印象も。
ドランク塚地あたりは、俳優業も含めて確固たる地位を築いている感があり、ロバートも3人集まるとある程度の存在感は出すが、他のメンバーはちょっと影が薄い感じがある。
「はねる」をステップにしてさらに飛躍を遂げた芸人が塚地ぐらいしかいなかったところが、今回の終了につながったとも言えなくもないか。

インパルスあたりは、キングオブコントも含めてまだまだ底力を見せてほしいし、北陽も決して高いとはいえない現在の評価を覆すキレ芸っぷりを見てみたい。

一方で、「はねる」の後番組は何をやるのだろうか。
ちょこちょこと次世代の芸人も垣間見れるこの頃。
先日見に行った「笑殺3」というイベントでは、ニッチェの江上(えのうえ)が出ていたが、ニッチェあたりも、そろそろレギュラー番組戦線に絡んで来るかもしれない。
「パワープリン」も元気だし、全体的に「新しい波」が来る予感も。
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by momiageculture | 2012-08-24 00:41 | お笑い | Comments(0)

お笑い・音楽レビューを中心に続いています。細々と更新し、20年目。SPECIAL OTHERS、スカパラ、ゴッドタン、クイズ☆タレント名鑑 etc。/スポーツ系記事はこちら→http://agemomi.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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