唯一のチェック番組
2012年 06月 29日
HDDを見直す時間も無いので、昨年ぐらいからお笑い番組をチェックする頻度がすっかり減っているのですが、唯一毎週見ていたのが『ゴッドタン』(2005年に最初のレギュラー放送が始まって7年目になるんですから、もう立派な長寿番組?)でした。
そんな状況のなか、今クールになって、そこに新しく追加されたのが『テベ・コンヒーロ』(関東は火曜 23:50~24:20(TBS))。
あの『クイズ☆タレント名鑑』の後継ともいえる番組(というか、ほぼテイストはそのまんま)ですが、開始当初は番組タイトルの意味不明さもあって、そんなに熱心にチェックはしていませんでした。
しかし、「コウメ太夫で笑った即芸人引退SP」の回を見て、そのくだらなさ+笑いの追求度のヒートアップっぷりに、以来毎週チェックするように。
ちなみに、その次の回は「テツandトモの“なんでだろう”全て解決SP」。その翌週は1時間SPで「トリオ対抗!街で顔を指されるまで帰れませんバスツアー」。さらにその次の週も1時間放送で「芸能人は自宅HDDでどんな番組を録画しているのか?」企画(今週、来週はユーロ選手権の影響のためか、放送無し)。
元番組でもある「タレント名鑑」もそうでしたが、とにかく、スタッフ、出演者の「いかに、他と違う番組をやるか」度が伝わってきます。あと、淳の面白がり方も観ている側に「その面白さ」を伝える重要な要素だと思いますが、何よりFUJIWARA藤本のコメント力が半端ない(^^)。
「帰れませんバスツアー」の時には、新日本プロレスチームとして、獣神サンダーライガーが出ていたのですが、ロケバスで寝ているライガーを見て「就寝サンダーライガー」。深夜の西麻布を徘徊しているライガーの画を見て「ライガー散歩」…。その完成度の高さは、もはや「ガヤ」とは呼べません。
「テベコン」と「ゴッドタン」に共通するのは、「発想の範囲に限界が無い」ということ。
「ここまでやったら…」とか「こんな子どもみたいな発想のこと、やっても…」とかいう迷いが一切無いんですよね。
さらに、その「見たい」と思わせる裏にある要素を考えていくと、「縛りが無い」「遠慮が無い(つまらないものにはつまらないと出演者がハッキリ言うし)」、そして「『笑いが発生する可能性がある』ならばとことんやるし、そのための準備にどんなに手間がかかるとしてもそれを厭わない」といったところでしょうか(淳と番組プロデューサーの熱い思いはこちら)。
自分はテレビ番組の制作などに関わったことがあるわけではないので本質的にはわからないですが、『ゴッドタン』を見ていても感じる「くだらないことを全力でやる」ことの素晴らしさ(そこには、ちょっと物悲しさもあったりもするのですが)は、観ている側の心を動かす原動力にもなるように思います。
制作者サイドからすると「タレント名鑑」が志半ばで終わったようなので、ぜひこのくだら面白い番組は続いていってほしいですね(『ゴッドタン』ぐらい続いたらすごく嬉しい)。