人気ブログランキング | 話題のタグを見る

真の意味でのピン芸人グランプリに

昨日の続き。

8人全員のネタが終わり、いよいよ結果発表。例年のように、8位から3位まで一気に発表。審査員が5人ということもあり、順位こそつけどその差は僅差。ただ、4位・中山功太と3位・世界のナベアツとの差は「10点」と他と比べて少し離れた(3位と発表されたときの渡辺鐘の悔しそうな顔が印象的だった)。

で、残ったのは、なだぎ係長。個人的には、係長に獲ってほしい気がしたが、その一方で「果たしてこのメタボ中年に、いきなりR-1獲らせちゃってもいいんだろうか?」という複雑な気持ちも(^^)。

まず発表された1位と2位の点差は2点差…。そして、なだぎ武が優勝
大会後、R-1に関する他のブログの評価などは見なかったので世間的にはどう捉えられたかはわかりませんが、個人的には「総合点での勝利かな」と思いました。
もちろん「ややこしや~」への着眼点が素晴らしかったこともありますが、ネタの最初から最後までスキなくあの高校生キャラを演じきったことが勝因だったのではないでしょうか。
という意味では、2位の芋洗坂係長も「キャラが秀逸。そしてそのキャラを演じきった」という点はまったく同じ。500点満点でわずか2点差というのはあまりに惜しすぎ(月亭八方・間寛平はそれぞれ1点差・2点差でなだぎ、高田純次・太平サブローは同点、ダンカンは1点差で係長)ますが、その力は十二分に見せつけたと思います。
3位のナベアツに足りなかったのは、ネタの後半、合間合間で少し生じてしまった間でしょうか。
なお、各審査員の得点を改めて見てみると、最高得点と最低得点の差がだいたい5~6点とあまり差をつけておらず(ダンカンだけは11点の差)、この配点の仕方が僅差での競り合いを生み出したといえるかもしれません。

決勝を総括すると、なだぎ芋洗坂係長、そして鳥居みゆきがそれぞれの持つ面白さをほぼ出せた一方で、「決勝進出者なのにあまり笑えなかった」と評されそうな出来だった芸人もいました。「なぜ、バカリズムや友近が落ちて、この芸人が受かったの?」といった意見もあるでしょう。こうした声はM-1においても大きくなっており、そういったファンの気持ちを納得させるには、やはり準決勝での得点を公開するしかないでしょうね(総合得点だけでなく、審査員別の得点も)。

係長を応援していた自分ではありましたが、なだぎ武が「連覇」を成し遂げたということは凄いことだと思います。
ただ残念なことが一つ。

今回のR-1は、柳原可奈子がエントリーしていなかったんですよね(昨年はエントリー(準決敗退)。ちなみにムーディー勝山も昨年エントリー(準決敗退)で今回不出場)。
現在の知名度を考えるとあえて出ないという選択もわかるのですが、できれば出場して、決勝で、なだぎや芋洗坂係長らと対決する姿が見たかったです。

というのも、柳原可奈子のポテンシャルはすごく高いと思うからです。
最初の頃やっていた109の店員や総武線の女子高生はもとより、最近よくやっているスタイリスト北条マキまで、どんなネタでも、キャリア2年ちょっととは思えないほどの安定感があります。
さらには、昨年の「イロモネア」では全てのステージをクリアして100万円を獲得するなど器用さも併せもっており、テレビへの露出だけでなく、その能力も今のピン芸人のなかでは抜きんでているのではないでしょうか。

R-1が「ピン芸人・日本一決定戦」を決める大会であるならば、現在の立ち位置に関係なく、ネタをやれるピン芸人はなるたけ参加してほしいというのが、一ファンの希望です(それこそ、陣内智則の再参加があってもいいぐらいに思っています。せっかくのピン芸人祭りなのだから)。
来年は、今回の大会で感じた物足りなさをスッキリ解消してくれるような大会になることを期待したいですね。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by momiageculture | 2008-02-28 01:58 | お笑い | Comments(0)

お笑い・音楽レビューを中心に続いています。細々と更新し、20年目。SPECIAL OTHERS、スカパラ、ゴッドタン、クイズ☆タレント名鑑 etc。/スポーツ系記事はこちら→http://agemomi.exblog.jp/


by もみあげ魔神
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31