『笑けずり』の魅力を、もう少し。
2015年 09月 03日
●番組の面白さを下支えをしているのは、各芸人のポテンシャルや可能性を見抜いた、審査員たちの慧眼(もしかしたら、多少は、ラインアップのバランス的な意味での選出はあったかもしれないが)。
●ただ、芸人が審査をしたのは、25組→9組に絞る段階になってからのようなので、その前の250組→25組への絞り込みで落とされた組にも、まだまだ面白さを秘めた芸人がいるかもしれない。それを考えると、今から「シーズン2」を期待してしまう(^^)。
●オープニングテーマが、レミオロメンの「スタンドバイミー」、次回予告で流れるのがバンプの「saling day」。NHKのこういった番組での王道の選曲(^^)と言えるが、合っている。
●最初に落ちた芸人のコンビ名が「いらんいらん」とは、あまりに出来過ぎたスタート。
●ネタ以外の場面での、芸人のふとした表情をとらえる1ショットも、隠し味で聞いている。
最初の頃は、ダイキリ・南部がよくフューチャーされていた。
今、一番のツボは、ぺこぱ・松陰寺の「疲れ顔」(^^)。
●ネタ審査の際、評価が高かった芸人に対しても、気になった点への指摘があるのはいい(オンエアされているのは、その一部であるとは思うが)。
●ネタは、オンエアでは時間の関係上カットされているが、HPでネタ全編を見ると、また印象が違ってくる(オンエアで突飛に感じた箇所は、実際全編を見てみると「カットをされていたからそう感じたんだ」というケースが多い)。
●尾上松也と女性ゲストによる視聴席(?)の設定は、「無くてもいいのでは」という意見もあるみたいだが、自分は、今回設けたのは正解だと思う。
●芸人の共同生活の場面だけだと、ちょっとドキュメント過ぎてしまう気がする。
女性ゲストのラインアップ(おのののか、足立梨花、ホラン千秋)も、バラエティへの出演が豊富なメンバーということもあり、客観・主観をある程度バランスよくコメントできるメンバーという印象(今週は、おのののか→浅田舞のようだが)。
●尾上松也の、まだそこまでバラエティ慣れしてない(ちょっと素人さも感じさせる)司会ぶりも、いい味を出している(^^)。
●キャスティングという面では、青井アナという起用もナイス。
●前回も書いたが、人を笑わせようと思っている人間が、「お前(たち)はつまらない」という現実を突きつけられるのは、やはり過酷。
それがゆえに、ドキュメントの要素も大きいが、最終的には「ネタでの審査」で決まるので、そういう意味では、まだ「ドキュメント」より「お笑い」の比重が大きい番組になっている。
●もし民放で放送していたら、もっと「ドキュメント」の部分にスポットがあたって、ネタの「面白さ」より各芸人の「キャラ」をクローズアップさせた番組構成となり、本来の目的から離れていった可能性も。その意味では、NHKでやるのがちょうどいい番組かも。
●そんななか、ここまで、あまりドキュメント的な部分がクローズアップされていない、オレンジサンセット(携帯没収のときの、彼女へのLINEぐらいか(^^))。
●所属事務所の存在を、過度にクローズアップしていないところも、番組的には好作用(アルドルフとダイキリの吉本つながりと、ぺこぱのプロフィール紹介でのオスカーぐらい)。
●ネタ審査の話に戻って、何の予告もなく、中川家にプラスしてNON STYLE 石田、笑い飯にプラスして水道橋博士と、ふわっと凄いところを持ってくる。
(ホームページを見れば、事前に名前は載っているが(第4回は、ちょっと意外な芸人))
●今週の講師は、千鳥。その次の週は、予告を見るとバイきんぐ?。コントのイメージが強いバイきんぐがどんなことを話すのか興味があるが、それ以上に、西村が何を喋るかも注目(チラっと映った予告では、とても何かを講義する雰囲気の表情には見えなかったが(^^))。
●最終週の「視聴者による投票」というのは、ちょっとリスクの可能性も感じさせるが、それは制作者側も考えていると思うので、「視聴者投票+○○」という可能性もあるか。
●優勝者には、地上波出演のチャンスが与えられるとのことだが、そこからさらに道を切り開いていくのは、その芸人自体の力。その意味では、優勝したからといって、休息は無い。
●前述したが、ぜひ、シーズン2の制作も期待。そのときは、でき得るなら、地上波で。
そんなこんなで、今週は第4回。金曜日が待ち遠しい。