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音の向こう側

先週末、行ってきました。SPECIAL OTHERSのLIVE (at Zepp Tokyo)。

なかなか大変な日常のなか、これだけを楽しみしてきたといっては言い過ぎ(^^)ですが、昨年5月の野音以来のスペアザLIVEで、本当に待ちに待ったという感じ。

2ヶ月前に発売された『THE GUIDE』が、かなりバランスの取れた内容だっただけに、それらの曲がLIVEではどう聞こえるんだろうというところも楽しみにして行きました。

1st SET は、前2ブロック目の左寄りのポジション。1曲目は、『THE GUIDE』の収録曲で来ることは間違いないとして、「Wait for The Sun」「Tomorrow」のようなアップテンポの曲を持ってくるのか、それとも最初はしっとり「Parabola」のようなアコースティックな曲でいくのか、と思っていたところで、持ってきたのは「luster」。
これには少し虚を突かれました。 これまでのアルバムに比べてスマートな感のある『THE GUIDE』のなかでは、数少ないクセのある曲。個人的には、まだそこまで聞き込んでいる曲ではなかったのですが、実際生で聴くと、LIVEの方が断然映える曲。特に、25秒ぐらいからのキーボードを連打するところはいい。1曲目に持ってきたのもわかる気がしました。

続いては、「It's my house」。今回のNewアルバム収録曲では、「Wait for the Sun」「It's my house」「Tomorrow」の3曲をどこで持ってくるかがポイントだと思っていましたが、「It's-」が思ったより早い曲順。 さらにMCを挟んで3曲目に「Tomorrow」。「飛ばすなあ~」という印象の一方で、「後半に残した方がいいのでは」という思いも。続く4曲目は、同じく『GUIDE』から「Draft」。そして5曲目は「SURDO」で、ここで初めて『THE GUIDE』以外の曲。
その後、「Go home」(これは、もっと最後の方だと思っていた)をやって、一旦休憩。

後半は、混雑で元の場所に戻れないこともあって、真ん中のブロックあたりで待機。
で、2nd SET の1発目が、なんと「AIMS」!
これにはビックリしました。正直、LIVE前は、それこそ数でいうと100回以上は聴いていることもあって、「もう『AIMS』はいいなかあ…」なんてこともチラッと思ったのですが、いきなりの「AIMS」放り込みに、「やっぱAIMSはいい!」と180度考えを転換(^^)。

さらに、間髪入れず、続いて「PB」のイントロ。去年の野音で、その曲の良さを再認識した「PB」への連続攻撃に、完全に体も心も持ってかれる展開に。「PB」が凄いのは、最初からある程度、テンション上げるメロディながら、サビにはなかなか行かず、徐々に徐々に盛り上げていって、2分39秒ぐらいのところでようやくサビに入るところ。
さらに、そこから一回クールダウンして、また徐々に徐々に徐々に盛り上げていって、6分ぐらいのサビで「ドカーン」と爆発させる展開。さらには、もうこれで終わりと思いきや、最後にもう1回サビを持ってきてKOという構成はお見事。

さらにさらに、2nd SET 3曲目は「Laurentech」と来た日にゃ、これはもう「狙ったな」としかいいようのない曲順で(^^)。この「Laurentech」も、9分半ある曲ながら、8分を越えたところでなおもう一段盛り上がるという構成になっていて、このあたりにSPECIAL OTHERSの曲作りの素晴らしさを感じます。

怒濤の3連発の後は、「Parabola」で一休み。続いて『THE GUIDE』の1曲目でもある「Wait for The Sun」。そして、タイトル曲でもある「The Guide」で本編は終了。

アンコールは、「BEN」。
「BEN」は、どんなに各パートのソロで脱線しても、メインのフレーズ一発で元に戻れるのがいい(^^)。

とにかく、2nd SET最初の3連発でやられたLIVEでした。生では初めて聴いた「Wait for the sun」「It's my house」も良かったけど、まだ前述の3曲のアゲアゲ感までには到達しない印象。ただ、今後、LIVEで演奏し続けることで、曲自体がパワーアップしていく可能性もあるかもしれません。

ちなみに、今回の記事タイトルは、途中のMCでギターのYAGIが言った言葉からの引用。
「僕たちが演奏をして、みなさんが僕たちの音楽を聴きにきてくれているこの状況。そのことを今回のアルバムタイトルでも『GUIDE』に引っ掛けるとすると、これは「何かに導かれている」ということなんじゃないか?じゃあ、何に導かれているのかを、自分なりに考えてみたんですけど……」

「それは神です」とでもいうのか?なんて思ったところでの答えが、「音の向こう側に見える景色」でした。MCで言う言葉にしては「なんとも深い言葉」(^^)。

他のメンバーがMCで言っていた「みんなを笑顔にするために音楽をやっている」といった発言にしろ、こういった言葉が素直に出てくるところが、スペアザの魅力であり、それあ音楽にも表れている気がします。
「PB」「Laurentech」のような盛り上がりのツボを抑えた曲がある一方で、「sunrise」「Aului」「Good morning」のようなホロッとさせる曲もある。
早くも次のアルバムが楽しみになるとともに、過去の曲を聴き直して、もう一度その曲の向こう側に見える情景を見てみようかな、とも思わせてくれたLIVEでした。
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by momiageculture | 2010-12-04 21:29 | 音楽 | Comments(0)

お笑い・音楽レビューを中心に続いています。細々と更新し、20年目。SPECIAL OTHERS、スカパラ、ゴッドタン、クイズ☆タレント名鑑 etc。/スポーツ系記事はこちら→http://agemomi.exblog.jp/


by もみあげ魔神
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