おとなだろ 勇気を出せよ♪
2009年 05月 04日
RCの存在は知っていましたが、そこまできちんと聞いてはなかった高校時代。
そんななか、エースコックのスーパーカップのCMソングとして爽やかに流れていた「デイ・ドリーム・ビリーバー」に惹かれて借りたタイマーズのアルバム「TIMERS」。
1曲目の「タイマーズのテーマ」はさておき、2曲目の「偽善者」、続く「偉人のうた」…と、その歌詞にぶっ飛びました。なんだか、よくわからない「イモ(15曲目)」まで、今まで聞いたことがなかった曲のオンパレードにかなりの衝撃を受けました(アルバム的には「デイ・ドリーム・ビリーバー」が毒抜きみたいな感じにすら思えてしまう)。
その後、RCも聞いたりしましたが、やはりタイマーズを聞いたときのインパクトは凄かったですね。
(ちなみに、夜ヒットでの暴れっぷりは、今もYoutubeで見られます)
もう一つ忘れられないのが「スローバラード」と、そのカップリングに入っていた「空がまた暗くなる」。
「スローバラード」を知ったのは、当時テレビCM(もしくは映画館での予告編だったかも)で見た「アイ・オー」という映画のテーマ曲として。
「カ~ラ~ジオ~から~、スローバラード …」という、なんとも言えないメロディに惹かれ、その当時、めったに買わなかった8cm CDを買ってしまいました。
さらに心にグイッと来たのは、c/wの「空がまた暗くなる」。メロディ的にはシンプルな作りながら、ポジティブでありつつも切なさを拭えないギターの音と、これまた切なすぎる歌詞は、そんなにハッピーではなかった当時の自分にとっては、一種の励ましソングでもありました。
特に「おとなだろ 勇気を出せよ おとなだろ 知ってることが 誰にも言えないことばかりじゃ 空がまた暗くなる」という歌詞はきましたね。
改めて今、歌詞を読み返してみても忌野清志郎しか書けない歌詞だし、曲を聞き返してみても忌野清志郎にしか歌えない曲だと感じます(未聴の方はぜひ)。
あと、それよりは最近になるけど、テレビで「JUMP」を歌っていたときの姿も良かったし、パンク版「君が代」は主義主張がどうこうとかそんなことを飛び越えて、ただただ歌ってる様が格好いい。
さらに言えば、曲のなかで、これだけいろいろなメッセージを発しながらも、何かの運動に参加するとかではなく、あくまでそれを音楽という手段だけでやろうとした姿も格好よかったです。
亡くなってみて、改めて人間的魅力のあるアーティストがいなくなってしまったことを残念に思います。
私もタイマーズ、カバーズあたりからすごい好きになりました。
社会をおちょくってるような、かっこよくてちょっと笑えるメッセージと、
素の清志郎(というのかな?)の優しさがみえる詩が大好きでした。
なんか心がポカっと空いたような…今そんなカンジです。